ウィリアムモリス 新婚の邸宅 レッドハウス

2018.05.02

こんにちは!
インテリアコーディネート事務所
『in F』 山賀史子です。

先日のブログのウィリアムモリスについて、もう少し詳しく書きたいと思います。

* ウィリアム・モリス(William Morris、 1834年3月24日 - 1896年10月3日)は、19世紀イギリスの詩人、デザイナー、マルクス主義者。多方面で精力的に活動し、それぞれの分野で大きな業績を挙げた。「モダンデザインの父」と呼ばれる。

ウィキペディアより

モリスは、デザイナーでありながら、同時に詩人でした。

モリスの社会主義の思想は、イギリス留学した夏目漱石や 漱石の門下生の芥川龍之介にも影響を与え、龍之介の東大卒論のテーマはモリスについて書いています。

豪商や廷臣の芸術というよりも、いわば農民芸術を提唱した事から、モリスの文学は、その後の宮沢賢治の労農派の運動へと継承されていきます。

各文化人に多大な影響を与えた活動は
* アーツ・アンド・クラフツ運動(Arts and Crafts Movement)は、イギリスの詩人、思想家、デザイナーであるウィリアム・モリス(1834年-1896年)が主導したデザイン運動である。美術工芸運動ともいう。1880年代から始まった。ヴィクトリア朝の時代、産業革命の結果として大量生産による安価な、しかし粗悪な商品があふれていた。モリスはこうした状況を批判して、中世の手仕事に帰り、生活と芸術を統一することを主張した。モリス商会を設立し、装飾された書籍(ケルムスコット・プレス)やインテリア製品(壁紙や家具、ステンドグラス)などを製作した。ウィキペディアより

又、モリス商会の活動のキッカケとなったレッドハウスは、モリスが結婚を機に、友人と設計した こだわりの手工芸品が 凝縮された空間でした。

* レッドハウス
1859年にウィリアム・モリスの自宅兼工房としてフィリップ・ウェッブの設計、ウィリアム・ケントの施工で建設された。1961年にはこの家の調度品を製作するため、モリス・マーシャル・フォークナー商会が設立された。

ウィキペディアより

 

ウィリアム・モリスの妻ジェーンは、刺繍家としてモリスのデザインするカーテンや掛け布に刺繍を施し、作品を芸術の域にまで高める手助けをしました。

ウィキペディア引用

 

一針一針手仕事によって仕上げられているのだと思うと、気の遠くなるような思いです。

モリスの芸術的思想が、日本の文化人によって受け継がれ、文学作品の土壌にある事を考えると 、何故にモリスの作品が 日本で人気があるのか、理由の紐が解かれた気がします。

 

 

今、京都で下記展覧会が開催されています。

ウィリアムモリス展2018

場所 アサヒビール大山崎山荘美術館

2018年4月21日(土) - 2018年7月16日(月・祝) 午前10時~午後5時

休館日 月曜日

TEL:075-957-3123

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