こんにちは。
静岡県浜松市を拠点に活動中、フリーランスインテリアコーディネーターの山賀史子です。
愛知県豊橋市に完成したタワーマンションの一室、モデルルームのトータルコーディネート依頼をいただきました。
LDKを、アメリカ東海岸のインテリアイメージに設えて欲しいとのご要望。
東アメリカは、言わずもがな首都のワシントンD.C.や世界経済の中心都市ニューヨーク、合衆国建国の地フィラデルフィア、イギリス建築の街並みを残す世界の学術中心地ボストンなど政治経済の重要な役割を担っている都市があります。
一方で、ニューヨーク州北部オンタリオ湖の南側に位置する自然豊かな場所に、Rochesterという都市があり、
また浜松市とゆかりがあるという事を、ある写真家の写真集から知りました。
コンセプトは『Rochester』
エモーショナルとは、記憶と深く結びつくそうですが、景色という視覚からはいる風景が
日々の暮らしの中で感情の豊かさにつながっていく、
そんなふうに思います。
インテリアコーディネート事例のご紹介です。
リビング正面壁には、インテリアの着想を得た
静岡県浜松市出身フォトグラファー、若木信吾氏の写真集『Rochester』の中から3作品を飾りました。
若木さんは大学時代、ロチェスター市に5年間滞在されています。
そしてロチェスター市は、浜松市と姉妹都市協定を2006年より結んでいることを知ったのも若木さんからです。
1994年にロチェスター市の音楽学校、イーストマン音楽院の校長が浜松市を訪れ、市長に音楽交流を提案したところから交流が始まったそう。
両都市とも音楽に深いご縁と、浜松にとても良く似たのんびりとした環境であったとお話から、
何となくゆかりを感じました。
また個人的な思い出として、学生の夏季休暇中に旅行した際カナダ側から見た美しいオンタリオ湖の風景や、
落ちていく夕陽を追いかけホストファミリーと自転車を走らせたこと、畑の向こうにどこまでも続く地平線、
そして雄大な自然と温かく迎えてくれたカナダの家族との朗らかな暮らしを、
エモーショナルな空気感の漂う作品から思い出しました。
そんな都市近郊の自然のある暮らしをイメージし、設えたインテリアのご紹介です。
写真の背面には、青いデニム色のアクセントクロスを。デニムカラーは、それとなくアメリカの象徴として。
コーヒーテーブル上の花瓶は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)キュレーターセレクションのデザインストアから。
そしてアンモナイト化石を添えました。
引用 シンコール | ML3076 | 2020 MELODIA (sincol-group.jp)
多民族国家のアメリカを象徴するジオメトリック柄のカーテンは、ループ状に立体的に編まれたテキスタイルをセレクトし、シックな色あいで、空間へラグジュアリーさをプラスしています。
リビング横のデスクにも流木をディスプレイしたりと、自然を意識しセッティング。
ダイニングキッチン側の室礼のご紹介。ペンダント照明は光沢あるCopper(カッパー)色を選び、背面エコカラットのラフセメントタイルの粗いコンクリートとの素材感を対比させました。
Copper(カッパー)とは銅を意味し、コッパーやローズゴールドと呼ばれることもあり、銅はゴールドに似た色ですがゴールドより優しく、光沢と落ち着いた雰囲気があります。とても上品です。
オンタリオ湖の水輪をイメージし、テーブルスタイリングしました。
朝食はパンと、ゆっくりコーヒーを淹れるイメージで。
モデルルーム内覧オープンとなって間もない頃、気に入って頂いた方がすでにお住まいになっているそう。
どんな風に暮らしてらっしゃるのか、とても気になるところです。
情緒あふれる作品に囲まれ、住まい人の豊かな日々が、末永く続くことを願うと共に、
共感頂けたこと、またこのようなお仕事に恵まれることに、とても感謝しています。
本日も最後までお読み下さり、誠にありがとうございました。
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